Integrated Thermal Management System

統合熱マネジメントシステム

熱を操る
もっと走れる未来を創る

電気自動車の航続距離と
快適性を向上させる
サンデンの統合熱マネジメントシステム

サンデンは、2030年の社会のありようを見据え、環境と快適が調和する豊かな社会の実現をビジョンに掲げています。
地球規模での環境意識の高まりと各国の環境規制により、自動車業界は車の電動化へのシフトをますます加速させています。
電気自動車(EV)はエンジンの廃熱が利用できず、冷暖房時に駆動用バッテリーの消費量が増加し、
航続距離の低下につながることが課題となっていました。

当社は電気自動車の熱エネルギーを統合的に有効活用することにより、
航続距離の延長と乗員の快適性に貢献する、新たな技術の開発を進めています。

統合熱マネジメントシステム開発プロジェクト
Integrated Thermal Management System Development Project

特長
  • モーターやインバーターなどパワートレインからの廃熱を無駄なく回収し、当社のヒートポンプ技術と組み合わせることで、電気自動車の熱エネルギーを有効活用します。
  • 上記で生み出した熱エネルギーはバッテリーの冷却、加温にも活用し、常に適温に維持することでバッテリーの性能を向上させます。
  • 2次ループ水回路の採用によりマイナス15℃以下の極低温時でも、ヒートポンプシステムと水加熱ヒーターによる最適な温度管理を実現します。またヒートポンプシステムはモジュール化し、自動車メーカーの生産性向上に貢献します。
  • 空調システムをはじめ、車両の冷熱機器全体を最適に熱制御することで、省エネルギーで快適な空間を提供します。

PROJECT パイクスピークEVチャレンジ

レース用リチウムイオンバッテリー温度管理システムを開発

サンデン・アドバンストテクノロジー株式会社は、2019年からアメリカ・コロラド州にて開催される「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」に参戦するチーム「SAMURAI SPEED」に協賛しています(企画・運営:株式会社ゼロイースクエア)。チームは「パイクスピークEVチャレンジ」と銘打ち、電気自動車での参戦に挑戦しています。

当社は本レースの使用車に「レース用リチウムイオンバッテリー温度管理システム」を提供しています。2020年は、最新水冷式バッテリー温度管理システムを開発。コロナウイルス感染拡大の影響で2020年のレース参戦は見送りましたが、来年の参戦に向けて開発を継続、加速させています。過酷な使用条件でのデータの収集・検証を繰り返し、統合熱マネジメントの開発に生かしていきます。

エアーフローイメージ
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