ニュースリリース

2021

サーマルマネジメント技術の変革を主導する会社へ- 事業再生ADR手続きが全て完了 -
2021年05月31日

 サンデンホールディングス株式会社(本社:群馬県伊勢崎市、代表取締役 社長執行役員:西勝也 以下、当社)は、本日付「第三者割当による新株式の発行に係る払込完了及び発行登録の取下げに関するお知らせ」の とおり、海信家电集团股份有限公司(Hisense Home Appliances Group Co., Ltd.)(以下「ハイセンス・ホーム・アプライアンス・グループ」といいます。)が設立した特別目的会社である海信日本オートモーティブエアコンシステムズ合同会社からの払込完了に伴い、第三者割当による新株式発行を行いました。


 これにより、構造改革に必要な資金や将来の成長投資資金を獲得するとともに、5月27日の「臨時株主総会の議案の承認に関するお知らせ」にて公表しました通り、対象債権者様による金融支援の効力が発生し、大幅な有利子負債の減少と債務免除益による資本増強がなされ、収益体質の改善と財務基盤の強化が図られます。本新株式発行を以って、事業再生ADR手続きに必要な全てのプロセスが完了いたしました。


 今後は5月7日に開示いたしました事業再生計画を確実に遂行し、当社事業の再生と持続的な成長に向け、役員および社員が一丸となり不退転の決意をもって抜本的な事業再生に取り組んでまいります。


 自動車業界は、環境問題の解決策として電動化に積極的に取り組んでおり、特に中国や欧州では前倒しで電動化へ向けた動きを加速しています。
 このような事業環境の中で当社が勝ち抜くためには、事業再生計画を遂行する上で前提となるサンデングループの競争力の源泉である、電動車向けの「最先端技術のソリューション」、成長市場である「中国と欧州でのプレゼンス」そして「幅広い顧客基盤」を更に強化してまいります。


 そのためにもハイセンス・ホーム・アプライアンス・グループとの資本業務提携によりもたらされるシナジー効果を最大限発揮することが必要不可欠です。ハイセンス・ホーム・アプライアンス・グループが有する技術により、空調制御をより高度化した統合熱マネジメントシステムを提供してまいります。また、短期的には、原材料/電子部品などの共同調達や人的資源の活用や拠点・技術の相互補完による大きなシナジー効果を創出し、更に中長期的には、Hisenseグループが取り組むスマート交通、スマートコックピットやコネクテッドカーなど将来車両への先端技術を取り入れ、NEVの 「サーマルマネジメント技術の変革」 を主導するとともに、車載エレクトロニクス領域において、先進的な取り組みを進め、更なるシェアの拡大を目指します。