ニュースリリース

　サンデン・アドバンストテクノロジー株式会社（本社：伊勢崎市　代表取締役社長：菊池利之　以下、サンデンAT）は、2020年8月にアメリカ・コロラド州にて開催が予定されていた「2020年第98回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム（以下、PPIHC）」に、「パイクスピークＥＶチャレンジ」と銘打ち参戦するチーム「SAMURAI SPEED」（以下、チーム）を運営する株式会社ゼロイースクエア（以下、ゼロイースクエア）に協賛し、レース出場に向けて、最新水冷式バッテリー温度管理システムの開発、車両に搭載した上での実走試験を順調に進めておりました。

　しかし、新型コロナウイルス感染者が増加する北米への遠征を敢行する事は、ドライバー、パートナーシップ企業各社、スタッフを含む全関係者の健康安全の確保が非常に困難である為、ゼロイースクエアは本年度のPPIHCへの参戦を見送る事を7月15日に正式決定しサンデンATはこの判断に同意致しました。

　今後、チームは本年度内に開催される国際ヒルクライムイベントへの参加を検討するとともに、本決断で 生まれた時間を有効活用し、2021 年 6 月開催予定の第 99 回 PPIHC への準備を進める予定であり、サンデンATはこの代替イベントや来年度参戦に向け、開発を継続・加速させていきます。

　パイクスピークＥＶチャレンジへの協賛の主目的は、電気自動車（以下、EV）の統合的な熱マネジメントシステムの開発に向けた、データ測定・収集及びシステム検証です。本年度のパイクスピーク現地での検証は断念いたしましたが、弊社設備での実車試験や筑波サーキットなど、国内サーキットでの実走検証にて開発のためのデータ収集を随時実施しております。

　当社が強みとする空調部品や冷熱技術は、EV車において航続距離のみならず、乗員快適性を左右する重要な要素となります。当社はEV車の普及に貢献するとともに、当社自らが市場を拡大させていくことも目指しています。本活動によって熟成される「統合熱マネジメントシステム」の早期量産化に向けて商品開発を加速させ、今後もさらなる成長を目指します。