SANDEN Peoples

02
機能と使いやすさを追求
ものづくりの楽しさを形にする
K.I
生産技術ユニット|2022年入社
大学・化学・生物化学科卒
入社の理由
ものづくりの面白さを仕事にしたい

大学で化学を学んできましたが就職先は化学分野に限らず、また業種にもこだわりはなく、「群馬や栃木周辺でものづくりができる会社」を幅広く探しました。
化学で学んだことは、工場の機器などの生産にも生かせるものだと思います。例えば、化学の研究で試薬を合成する場合に、スケールを上げていくと高熱を発生して対応が変わってく。こうした化学的現象は、機器の製造・生産も同じで、1個のものを作るのと大量生産するのとでは条件や状況が変わる。それをうまく解決するのが「生産技術」という仕事だと分かり、ものづくりに対する考え方を追求する面白さがあると思いました

仕事内容
機能性、作業性を追求する治具設計

入社以来、工場で製造する熱交換器の治具の設計から導入までを担当しています。治具とは、加工物を決まった位置に固定するもので、作業者が使用する道具のひとつです。私はこの治具を3D CADを使って設計しています。どのような形にすれば機能を満たせるかを考えながら図面を作成し、それを外部に発注して製作してもらい、届いた治具を自分で組み立て実際に現場に設置し、さまざまな調整を行い、最終的に量産で使用できるよう仕上げます。

治具は、製造する製品や工程ごとに作られるものです。同じ種類の製品であってもメーカーごとに仕様が異なり、製作する治具や設備はかなりの数になります。また、治具の製造現場への導入にはさまざまな検査を行う必要があるため当然私の他にも設計担当がいます。対応すべき業務は多く大変ですが、治具づくりは面白い仕事だと思います。

仕事のやりがい
自分で設計した治具で製品量産へ

仕事のやりがいは、自分で設計した治具が量産工程に導入されたときに感じます。
治具設計で重要な点は、機能を満足させることの他に、作業者の使いやすさを形にすること。使いづらさを感じたり、余計な負担をかけさせないよう現場の意見をよく聞き、作業コストを抑えるために治具の構造が複雑にならないよう注意して設計します。作るだけでなく、他部門との会議の場で自ら状況を説明し合意を取ることもあります。人との接触が多く、自分の意見をしっかり伝えることが大切です。
こうして治具や設備が新たに導入され、生産全体の効率を上げたり、完成した製品の仕上がりを見ると、ここにはものづくりのやりがいが凝縮されているなと実感じます。作った熱交換器はさらに自動車やトラックに搭載され、車内環境を快適にしていると考えると「ものづくりを通して社会貢献」が身近に思えてきます。

これからの目標
製造工程全体を見られるようになりたい

治具作りは経験や熟練が表れる仕事です。加工方法や使いやすさのポイントなど、先輩からのアドバイスはとても勉強になります。分からないことや相談したいことに対して周りは常に協力してくれる雰囲気があり、一人ではなくチームとしての一体感を感じます。
私は化学出身なので、大学で学んでいない空調機器や機械や材料力学などの知識はすべてサンデンの「テクノスクール」で学びました。若手をみんなで育てていく風土があるので、自分は将来こうありたいと思えば周囲が十分にサポートしてくれると思います。
いろいろな経験を積んで製造全体の流れをとらえ、工場の生産性をより良い状態にするリーダーの立場になれたらいいなと思っています。

皆さんへのメッセージ
私は化学出身ですが、機器に使用される冷媒にはガスが使われており、その特性について化学的知識が役立つこともあり、今ではそれが自分の強みだと思っています。生産技術に興味があったり、ものづくりを頑張りたい人はぜひサンデンに来てください。
一日のスケジュール
8:10 出社…アパートから車で出社。
8:20 メールの確認と勤怠入力…メールと今日の予定を確認。昨日の分の勤怠を入力して申請。
9:00 治具の組立、調整…納品された加工部品を組み立てて治具を作製。設計通りに機能するか確認を行う。
12:00 昼食…社員食堂で昼食。
13:00 打ち合わせ…次の案件についての会議。日程の確認や対応中の課題について共有。
14:00 治具の構想…CADを使用して治具の3D図を作成。
16:00 業務依頼対応…開発から依頼されたサンプルを作成。試作室にある設備や現場の設備を使用して行う。
18:40 退社…アパートに帰宅。
サンデンのここが好き!
  • ものづくりに対して
    熱意を持って取り組んでいるところ。
  • 各フェーズで挙がった課題に対して
    みんなが知識を共有し、
    より良いものづくりをしていく姿勢が魅力的。