コンプレッサー
サンデンの「冷やす、暖める」最新テクノロジー
サンデンに培われた、コンプレッサーによる「冷やす」「暖める」というコア技術を、
さまざまな分野に応用し事業展開を進めてきました。
ここではサンデンが取組んでいる最新のテクノロジーについて紹介します。
サンデンでは地球環境保護を目的とした脱フロンの取り組みとして、冷媒にCO2を使用することにしました。
CO2はフロンに比べて環境負荷が低いことで注目をされている冷媒ですが、良いといっても、冷媒を変えることは簡単ではありません。例えばCO2はフロンに比べ同一温度条件で従来に対して作動圧力が約10倍あります。つまり冷凍回路内に約10倍の圧力がかかることになり、その高圧に耐える部品の開発が必要になります。
それを可能にして、製品化したのは、ひとえにサンデンの技術力なのです。
冷やす、暖めるキーテクノロジーを応用した創エネ技術として、車輌排熱エネルギー回収に取り組んでいます。車輌エンジンにおいては燃料エネルギーの大半は熱として捨てられていますが、当社スクロール機構を用いた膨張機によりこの排熱からエネルギーを取り出す技術開発を行っています。取り出したエネルギーは再び車輌走行に利用することで燃費を向上させます。 この技術によって、CO2削減、地球環境保全に繋がると考えております。
これまでのカーエアコンシステムは、エンジン冷却水の排熱を暖房に利用して、車内を温めていました。しかし、次世代車両、特に電気自動車はエンジンがなくなるため、別の暖房熱源が必要になります。
そこでサンデンでは、電気ポットのように、水を電気で加熱する機器「水加熱電気ヒーター(ECH)」を開発し、次世代車両における新たな熱源を安全に生み出すことに成功しました。
この技術はすでに電気自動車に搭載され、販売に至っています。