生物多様性保全への対応

生物多様性方針

2014年4月、サンデンは、生物多様性に対する活動をより一層推進していくため、「生物多様性方針」を制定しました。

【考え方】
 サンデングループは、事業活動が及ぼす生態系への影響を認識し、「環境と産業の矛盾なき共存」を目指した活動を展開し、持続可能な社会の実現に貢献する。

【取り組み】
1. 人と自然が共存する事業活動を推進する
2. 生態系に配慮した資源を積極的に利用する
3. 地域と連携・協力しグローバルな視点で活動する
4. 自然の恵みを学ぶ環境教育活動を展開する
5. 活動の成果を広くステークホルダーに発信する

地域と、自然と、共生する サンデンフォレスト

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サンデン赤城地区とそこを取り囲むサンデンフォレストは、自然環境と企業活動の共存を目指して、民間で初めて大規模な近自然工法を導入し、2002年に開設されました。

現在、近隣教育機関の環境教育の場として、また、地域と自然と共生するモデル工場として、子どもから大人まで幅広い方々にご来場いただいています。

ここでは、サンデンフォレストの特徴的な施設をご紹介します。

太陽光発電

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サンデンフォレスト内にある物流倉庫の屋根に、1,440枚のソーラーパネルを設置し、300kWを発電しています。

サワガニの沢

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ビオトープの排水路を渓流化したエリア。水際特有の植生が生育し、現在では多数のゲンジボタルの生息も確認されています。
工場に隣接したエリアにも関わらず、沢沿いに低木・高木による半日陰空間が形成され、谷筋にあるため工場や車の光が遮られ、ホタルにとっては好条件の生息地になりました。
他には、サワガニ、カエル類、水生昆虫らが生息しています。

どんぐり広場(残置森林)

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工場造成以前からある森林エリア。樹齢70年を越える樹木も生育し、成熟しつつある森林です。樹木はクヌギ・コナラが主となり、雑木林を形成し、ササ刈りや堆積した落葉の除去を継続的に行うことにより、春先には数多くの花が見られ、ランをはじめとする絶滅危惧種も多く生息しています。工場造成以前からある森の手入れしたところ、春にはキンランが咲くようになりました。

ビオトープ

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工場用調整池に、池から・湿地・草地・森へとつながるようエコトーンを構成し、緑に覆われた水辺が形成されています。通常は、管理コスト低減と安全のため舗装し柵で覆うことが多い調整池ですが、ここでは生物の生息環境創出を優先した設計をしました。
サギ類、カワセミをはじめ、多くの鳥が訪れるほか、ヘイケボタルの生息地、シカ・カモシカなどの休息地にもなっています。

環境報告

サンデンの環境のシンボル「サンデンフォレスト・赤城事業所」

~環境と産業の矛盾なき共存を目指して~

 

21世紀の社会は私たち企業にこれまでと大きく異なった役割を求めています。それは社会の一員として持続可能な社会を構築する取り組みに積極的に参加し、責任を果たすことです。サンデングループは、環境について「かけがえのない美しい地球を引き継ぐため」自然環境と積極的にかかわり、共生し、保全や再生を推進しています。

それを具現化したのが「サンデンフォレスト・赤城事業所」であり、「豊かな自然環境との共存を基本に、最先端技術への『挑戦』、次世代事業の『創造』、以って社会への『貢献』を果たすための拠点とする」を基本コンセプトとしました。

2002年の稼働以来、企業の優れた社会貢献活動、継続的な環境アセスメントによる生態系調査等の環境保全活動や環境教育プログラムを実施してきた結果、サンデンフォレストは国内外から高い評価を得ております。 ※評価

これからもサンデングループは「環境と産業の矛盾なき共存」を目指して、確実に行動していきます。

 

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