環境製品開発の取り組み

環境製品開発の取り組み

サンデンは、2030年の社会のありようを見据え、新たな技術開発にも取り組んでいます。
地球規模での環境意識の高まりと各国の環境規制により、自動車業界は車の電動化へのシフトをますます加速させています。電気自動車(EV)はエンジンの廃熱が利用できず、冷暖房時に駆動用バッテリーの消費量が増加し、航続距離の低下につながることが課題となっていました。当社は電気自動車の熱エネルギーを統合的に有効活用することにより、航続距離の延長と乗員の快適性に貢献する、新たな技術の開発を進めています。


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製品環境指標の導入

製品環境指標とは、自動車部品の製品価値向上を図るため、環境性能と利便性等の両立性を指標化したものです(日本自動車部品工業会 製品環境指標ガイドライン http://www.japia.or.jp)。

サンデングループは、2010年度、すべての新規開発機種がサンデンエコラベル製品認定機種となったことから、2011年度から、環境性能で圧倒的な競争力を持つエコ製品の創出拡大と、環境に対する技術者の貢献度を明確にするため、すべての新製品を基準機種と比較して、重量、サイズ等の基本性能を含む重要な環境性能の積を求める製品環境指標(下記参照)を導入しました。2022年度の結果は、概ね達成ではあるが、引き続き量産機すべてで製品環境指標(目標値は製品別に設定)を達成するべく開発に取り組みます。

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ライフサイクルアセスメント(L C A)による製品環境負荷分析

製品の原料調達から製造・輸送・使用・リサイクル・廃棄にいたる製品ライフサイクルで環境に与える負荷を把握し、評価するライフサイクルアセスメント(LCA: Life Cycle Assessment)手法を使い、主要製品ごとに環境負荷を算出しています。サンデン製品の特徴は、使用時の負荷が最も高く、製品の省エネルギー技術開発が地球環境負荷低減に最も貢献できるという点です。LCA分析結果を評価・定量化して「環境先進製品」の開発に活かしています。

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