ニュースリリース

2019

パイクスピーク用リチウムイオンバッテリー温度管理システム 2度目のEVチャレンジに向けて開発を加速
2019年12月23日

 サンデン・アドバンストテクノロジー株式会社(本社:伊勢崎市 代表取締役社長:菊池利之 以下、サンデンAT)は、来年6月にアメリカ・コロラド州にて開催される「2020年第98回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(以下、PPIHC)」に、「パイクスピークEVチャレンジ」と銘打ち参戦する株式会社ゼロイースクエア(以下、ゼロイースクエア)に協賛し、レース出場に向けて、リチウムイオンバッテリー温度管理システムの開発を進めております。
 2019年6月に挑戦したPPIHCだけでなく、11月にも筑波で行われたEVレースにも参戦し、2位に大差をつけ勝利し、技術の向上に弾みをつけています。
 レース参戦の目的は、電気自動車(以下、EV)の統合的な熱マネジメントシステムの開発に向けた、データ測定・収集及びシステム検証のためです。ゼロイースクエアがPPIHC専用に仕立て上げるEVに、サンデンATが開発した「リチウムイオンバッテリー温度管理システム」を搭載し、共同検証いたします。
 2020年6月に行われるレースでは、市販車ベースではなく、PPIHC専用に他協賛企業様と共に制作するプロトタイプEVで参戦することを予定しております。ハイレベルなバッテリー温度管理システムの実用化に向け、現地の過酷な条件下での走行により、システムの優位性を実証する計画です。

 近年、EVの航続可能距離の拡大に伴う車載バッテリーの大容量化が進み、EVを安全かつ効率良く利用することが課題の一つであり、駆動モーターやバッテリーからの熱を統合的に制御する熱マネジメントシステムは、必要不可欠な技術です。当社は2019年10月に自動車機器事業に経営資源を集中させ、自動車事業の100年に一度の大変革期と言われる時代への取り組みを加速させており、「冷やす・暖める」というコア技術をもってEV熱マネジメント等新領域に技術を展開し、ビジネスの拡大を図ってまいります。