ニュースリリース

2018

中国・上海に「華域サンデン合慶新工場」を竣工 8月から電動コンプレッサーを生産開始
2018年07月05日

華域サンデン合慶新工場(北工場)

 サンデンホールディングス株式会社(以下、サンデン)と上海VW、上海GMを傘下に持ち、中国自動車市場シェアNO.1の上海汽車グループの華域汽車系統股有限公司(以下、華域汽車)との合弁会社である華域三電汽車空調有限公司(Sanden Huayu Automotive Air conditioning Co.,Ltd. 以下、華域三電)は、上海市浦東新区に最新鋭工場「華域サンデン合慶新工場」(以下、新工場)を竣工いたしました。新工場は、上海黄浦区の本社管理系の機能と上海市徐区にある石龍工場から工場設備を移転・新築するもので、敷地面積は11万6千平方メートル、2階建ての北工場と南工場を合わせた建屋総面積は、10万5千平方メートルです。また、年間生産能力は1500万台と、当社のグローバル工場の中では最大の面積・生産能力を有する工場になります。

 2017年末から新工場に新規の生産設備の導入を始め、2018年3月に本社機能を新工場へ完全移転し、4月から新工場で正式に業務を開始、主力のPXコンプレッサーの生産・販売をしています。さらに、8月からは電動コンプレッサーの生産を予定しています。 新工場で生産された製品は、独自の品質管理システムと生産管理システムで情報を一元管理し、顧客サービスと生産性の効率アップに役立てていきます。

 4月26日、サンデン、華域汽車、上海汽車集団傘下の上海汽車、上海VW、上海GM、地元政府関係者、主要サプライヤー等が出席のもと新工場のオープニングセレモニーが行われました。

◆サンデンホールディングス株式会社 代表取締役 社長執行役員 神田金栄のコメント 最新鋭の設備と最先端の新工場で電動コンプレッサーの生産を開始することで、自動車市場における華域三電とのパートナーシップが継続し、より安定したものになります。華域三電とのさらなる発展を共に実現します。

◆華域汽車系統股分有限公司 総経理および華域三電汽車空調有限公司 張董事長のコメント 新エネルギー車の発展のチャンスと、ヒートポンプシステム量産化を機に、熱管理システムのコア技術を発展させて欲しい。そして製品の更なるシリーズ化、IoT活用による製造レベル向上、生産効率・柔軟性・コスト競争力の継続的向上を図り、会社の長期的な競争力を作り続けて欲しい。

 テープカットの後、サンデンの創業の地である群馬県から運び込まれたダルマに、華域三電経営幹部と親会社幹部による日本式の目入れ式も行われました。


新工場のオープニングセレモニー

 華域三電は、2004年にサンデン、上海汽車、ベアーとの合弁で旧社名上海三電ベアー汽車空調有限公司を設立し、コンプレッサーの生産販売を開始。その後2015年に合弁再編成により、現在の社名となりました。
 華域三電は、これまで石龍工場で中国国内顧客向けのコンプレッサー開発、生産を行ってきましたが、販売の増加に伴い手狭となり、新工場への移転を決定しました。現在、石龍工場から生産設備ならびに開発設備の移設を順次行っており、2019年に移転を終了する予定です。