< サンデン株式会社の沿革 | 技術革新と挑戦の歴史

HISTORY沿革

サンデンの80年、
グローバル展開の歩みProgress in global expansion

サンデンは1970年、アメリカのミッチェル社とカーエアコン用コンプレッサーの技術提携を結び、
グローバル展開の歩みをアメリカ・テキサス州よりスタートいたしました。その後、アジア、ヨーロッパ、中国市場へと参入し、事業を拡大。
“100年に一度の大変革期”とも言われる自動車業界の中で、サンデンはこれまで築き上げてきた
テクノロジーとグローバルなフィールドを活かし、世界中のお客様の多様なニーズと期待に応え続けております。

創業期1940~1960 年代
  • 1943
    三共電器(株)設立
  • 1948
    自転車用発電ランプ生産開始
  • 1958
    アイスクリームストッカー、冷凍・冷蔵ショーケースの生産開始
  • 1961
    噴水式ジュース自動販売機の生産を開始
  • 1963
    ポット式石油ストーブの生産開始
自動車市場参入、
アメリカ市場開拓1970年代
  • 1970
    ミッチェル社(米国)とカーエアコン用コンプレッサーの技術提携
    ミッチェル社との技術提携調印式
  • 1971
    伊勢崎市の寿工場にて、カーエアコン用揺動板式固定容量コンプレッサー(SDシリーズ)生産開始。揺動板式では世界初
  • 1973
    伊勢崎市の八斗島工業団地内に八斗島工場(現 八斗島事業所)を新設し、カーエアコン用コンプレッサーの生産を開始
  • 1973
    東京証券取引所第一部市場に上場
    新商標を「サンデン」と制定
  • 1977
    クライスラー社 技術担当副社長様来社
  • 1979
    カーエアコン工場生産開始
    カークーラー
    カーエアコン
アジア市場開拓1980年代
  • 1980
    熱交換器工場生産開始
    米国にカーエアコン用コンプレッサーの生産工場設立(テキサス州ダラス市)
  • 1981
    カーエアコン用スクロール式固定容量コンプレッサー(TRシリーズ)生産開始。スクロール式では世界初
    エバポレーター生産開始
    台湾群馬冷気股有限公司設立
  • 1982
    社名をサンデン株式会社に変更
    シンガポールにカーエアコン用コンプレッサーの生産工場設立
  • 1984
    韓国の萬都機械(株)とカーエアコン技術、製造技術のノウハウ供与契約締結
    サンデン・メキシカーナ合弁設立
  • 1987
    無段階式可変容量スクロールコンプレッサー開発
  • 1989
    米国で2番目のコンプレッサー生産工場となるワイリー工場稼働
    可変容量コンプレッサー生産開始
ヨーロッパ市場開拓1990年代
  • 1990
    サンワテック(株)設立
    GM社とカーエアコン用スクロールコンプレッサーの技術援助契約締結
  • 1992
    サンデン・テコ(タイ)設立
  • 1993
    台湾にカーエアコン工場建設
    ハドシス社とカーエアコン用スクロールコンプレッサーの技術援助契約締結
  • 1994
    フォード社とカーエアコン用スクロールコンプレッサーの技術援助契約締結
  • 1995
    ISO9001認証取得
    サンデン・マニュファクチュアリング・ヨーロッパ(SME)をフランスに設立
    サンデン・インターナショナル・フィリピンをマニラに設立
  • 1996
    ヨーロッパ初の生産拠点(SME)フランスで、コンプレッサー工場稼働
    QS9000取得
    TPM優秀賞受賞
    米国環境保護庁より「オゾン層保護貢献賞(EPA賞)」を受賞
    TPM優秀賞受賞 表彰式
  • 1997
    ISO14001を本社、寿事務所で取得
  • 1998
    TPM継続賞受賞
    インタークーラー生産開始
  • 1999
    PX コンプレッサー生産開始
    サンワアルテック(株)設立
    TCE(テックセンター)開設
中国市場開拓2000年代
  • 2000
    TPM特別賞受賞
    サンワプレシジョン(株)設立
  • 2001
    コンプレッサーのグローバル累計総生産数1億台を達成
    TS16949認証取得
    コンプレッサー
  • 2003
    TPMワールドクラス賞受賞
    赤城事業所「日本緑化センター会長賞」受賞
  • 2004
    ハイブリッドコンプレッサー生産開始
    ハイブリッドコンプレッサー
  • 2005
    中国天津市にカーエアコン工場新設
    ポーランドでコンプレッサー工場稼働(SMP)
    小型軽量HVACユニット生産開始
    小型軽量HVACユニット
  • 2008
    蘇州三電精密零件有限公司(中国)設立
電動化市場グローバル
ビジネス参入2010年代
  • 2010
    コンプレッサーのグローバル累計総生産数2億台を達成
  • 2011
    STRコンプレッサー生産開始
    STRコンプレッサー
  • 2012
    CO2スクロールコンプレッサー生産開始
    水加熱ヒーター生産開始
    サンデン・マニュファクチュアリング・メキシコ(メキシコ)コンプレッサー工場設立
    ​サンデンフォレスト・赤城事業所が「グッドデザイン賞」受賞
    生物多様性条約第11回締約国会議(COP11)に参加
    CO2スクロールコンプレッサー
    水加熱ヒーター
  • 2013
    蓄冷エバポレーター生産開始
    電動コンプレッサー生産開始
    サンデンフォレスト・赤城事業所が「平成25年 緑化推進功労者 内閣総理大臣表彰」受賞
    電動コンプレッサー
  • 2014
    サンデン・インターナショナル・ヨーロッパ(SME)にフランス事務所サンデン・エンバイロメンタル・ソリューションズを開設
  • 2016
    STRコンプレッサー生産開始
    ​サンデン・マニュファクチュアリング・ポーランド(ポーランド)にコンプレッサー生産ラインを増設(生産能力倍増)
    ​コンプレッサーのグローバル累計総生産数3億台を達成
  • 2017
    ヒートポンプシステム生産開始(世界初)
    全天候を再現できる環境試験棟を中国天津市に建設、稼働開始
    ヒートポンプシステム
  • 2018
    華域サンデン合慶工場にて電動コンプレッサーを生産開始
  • 2020
    事業再生実務家協会に対し、事業再生ADR手続の正式申請
    ITMS(統合熱マネジメントシステム)開発着手
    ​電動コンプレッサー自動(75%)生産ライン立ち上げ
  • 2021
    事業再生ADR手続が成立
    水加熱ヒーターの自動(はんだ付け工程)生産ライン立ち上げ
新生サンデンスタート2020年代
  • 2022
    事業会社体制へ移行し、商号を「サンデン株式会社」に変更
    熱交換器ろう付け炉の新工法の実用化・稼働開始
    新工法の実用化・稼働の様子
  • 2023
    会社創立80周年
    ​東京証券取引所プライム市場からスタンダード市場に市場変更
    温室効果ガス(GHG)排出量削減目標がSBT認定を取得
    SIA(アメリカ)が電動コンプレッサーの生産を開始し、日本、中国、欧州、米州のグローバル4極生産体制を確立
    電動コンプレッサー
  • 2024
    キャタピラー社より品質の最高評価である”エクセレント賞”を受賞
    コンプレッサーのグローバル累計生産台数4億台を達成
    世界トップクラスのトラックメーカーPACCAR社より優秀サプライヤー賞を受賞

1940~1960 年代 創業期

1943年(昭和18年)7月、戦争中の日本。民間工場は、軍需産業に移行するか廃業するかの二者択一を迫られ、織物工場を営んでいた牛久保海平は通信機用部品やマイカコンデンサーの製造を開始。ここにサンデンの前身である三共電器株式会社は産声をあげました(資本金198千円)。
1952年(昭和27年)4月、工業、経済の発展とともに発電ランプの日本工業規格「JIS」が制定。三共電器が取り入れた電球の寿命を延ばす低電圧方式がJIS規格として採用されました。
1961年(昭和36年)10月、冷凍・冷蔵ショーケースの販売が順調に推移する中、独創的な噴水式ジュース自動販売機を開発。冷やす技術でその地位を不動のものとした三共電器は、1962年(昭和37年)8月、東京証券取引所第2部市場に上場。さらに、1963年(昭和38年)7月には、石油暖房機を開発。その後、世界で初めて部屋の空気を汚さない、クリーンな強制給排気式暖房機の開発にも成功。冷やすことと暖めることの技術を着実に蓄積してきました。

1970 年代 
自動車市場参入、アメリカ市場開拓

1969年(昭和44年)、冷凍技術と空調技術を基盤に開発をすすめていた頃、ミッチェル社から小型コンプレッサーの技術提携の話が舞い込み、翌年、早くもコンプレッサーの生産を開始、カーエアコン市場に参入しました。1973年(昭和48年)には、念願の東証1部に上場。これを機に、商標も新しく“サンデン”と改めました。この後、米国、シンガポール、ヨーロッパへと次々に海外拠点を設立。サンデンは、コンプレッサーの生産・販売を確実に世界へと広げていきました。

1980 年代 アジア市場開拓

1981年(昭和56年)、世界で初めてスクロール型コンプレッサーを開発、生産、販売。1982年(昭和57年)には、社名も三共電器から商標と同じ「サンデン」に変更。本社の新社屋完成とともにC.Iを導入しました。さらに1988年(昭和63年)、米国第2位の自動販売機メーカーであるベンドー社を買収。カーエアコンをはじめ、世界各地に生産・販売拠点をもつ国際企業となりました。

1990 年代 ヨーロッパ市場開拓

1995年(平成7年)、お客様の近くで製造・販売するという方針のもと、フランスにカーエアコン用コンプレッサー工場を建設。環境問題にも積極的に取り組み、「資源エネルギー庁長官賞」や「オゾン層保護貢献賞(EPA賞)」を受賞しました。手指消毒器など衛生環境改善にも取り組み、次世代の人々の生活がより豊かで快適なものになる製品を提供しました。

2000 年代 中国市場開拓

2002年(平成14年)「環境と産業の矛盾なき共存」をコンセプトにしたサンデンフォレスト・赤城事業所を建設。サンデン独自のSTQM活動をグローバルで展開し、日本、アメリカ、シンガポールのグループ会社でデミング賞を受賞しました。創立60周年となる2003年(平成15年)、「第1回 STQM世界大会」を日本で開催。グローバル力を生かし、日欧米中で共同開発した自動販売機「グラスフロントベンダー」やハイブリット車向け電動コンプレッサーの供給を開始しました。

2010 年代 
電動化市場グローバルビジネス参入

サンデンフォレスト・赤城事業所の10年以上にわたる継続的な実績評価を経て「緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰」を受賞。また、停電になった場合でも飲料を提供できる社会貢献型飲料自動販売機「エネレンジャー」や世界初のカーエアコン用CO₂冷媒コンプレッサーの供給を開始。環境から企業価値を創造するとともに、社会に貢献する製品開発にも積極的に取り組んでいます。2015年(平成27年)持株会社体制へ移行し、商号を「サンデンホールディングス株式会社」に変更しました。

2020 年代 新生サンデンスタート

2020年代のサンデン株式会社は、新たな成長戦略に基づき事業改革を推進しました。自動車市場の電動化に対応するため、NEV(新エネルギー車)向け製品への投資を強化し、特に電動コンプレッサーを中心とする統合熱マネジメントシステムの拡大を図っています。また、欧州や中国市場での商権獲得を進め、ハイセンスグループの成長の一躍を担います。さらに、ハイセンスグループとのシナジーを活用し、持続可能な成長を目指す新中期経営計画「SHIFT2028」を策定、グローバル展開を強化しています。

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